105(5700系)をUltegra Di2(6800系+6870系)に!

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調子に乗って(?)、コンポを総取っ替えしました。

元のコンポは5700系の105。完成車のブレーキとクランクセットを交換し、フル105としたものです。あ、ワイヤー類とBBのみDuraでした(^^;
これをUltegra Di2(6870系)に換装します。

150920-135109_CIMG2526 換装前

部品の調達にあたっては、度々お世話になっている『自転車部品.com』さんを利用しました。
お値段も安いですし、何度か店長さんと自転車関係でご一緒させて頂いています。

換装対象のフレームは各種内装に対応していないため、上記サイトより『6870シリーズDi2の6870初回導入外装キット』を選択しました。ケーブル・バッテリー・ジャンクション(※)がフレームの外側に付くタイプです。
※ジャンクション:複数のケーブルを接続する装置。コンピュータ方面でいうと、LANのハブが一番イメージに近いかな。

電気的に接続されるものは、全てこの『キット』に含まれます。

フル換装に当たっては、この『キット』以外に…

  • クランクセット
  • BB
  • スプロケット
  • チェーン
  • 前後ブレーキ
  • 直付けバンドユニット(SM-AD67)…FD直付けに対応していないフレームの場合のみ必要

が必要になります。

ちょっと補足ですが、ブレーキのアウターケーブルとインナーケーブルは『デュアルコントロールレバー』に含まれます。そして『デュアルコントロールレバー』は『キット』に含まれているため、別途用意する必要はありません。

 

また、以下も購入しています。

  • Di2機能設定・診断ツール(SM-PCE1)

Di2コンポとパソコンを繋いで、システムのチェックやファームウェアアップデート等を行うものです。変速のスピードを変更したりもできるようです。接続にあたっては『E-TUBE PROJECT アプリケーション』(無料)が必要となります。このソフトウェアはWindows専用です。(身近にMac上のParallels DesktopにWindowsをインストールして使っている人もいます)

無くても動くような気はします(想像)が、各コンポのファームウェアの整合性(世代)が合っていたほうがよさそうです。トラブルがあって購入店やシマノに問い合わせる場合に、おそらく「ファームウェアは最新ですか?」「バージョンはいくつですか?」と聞かれるでしょう。完成車の場合は購入時に適切な状態になっていると思われますが、自分で組む場合はパーツ毎の出荷時期が違う=ファームウェアの世代が新旧入り乱れている可能性もあるでしょうから、身近に置いておいた方がよさそうな気がします。

安いものではないですし頻繁に使用するものでもないため、仲間内で1台用意するのも手かもしれません。
また、軽く検索しただけですが、ワイズロードが¥1,600でアップデートを行ってくれるようです。できる店舗に限りがあるようなので、興味のある方は価格を含め問い合わせてみてください。

SM-PCE1の必要性は後ろの方でも少し書くので、併せてご覧ください。


シマノがディーラー向けのマニュアルを公開しているのでそれを参考に組み付け・調整を行いましょう。

今回のDi2の場合は『SHIMANO ULTEGRA 6870シリーズ ディーラーマニュアル』(DM-UL0001-02)が該当します。ブレーキキャリパー等、Di2に該当しない部品についても上記にマニュアルがあるので探してみてください。

いずれのマニュアルも時折改定されるため、基本的には最新版を探すようにしましょう


さて、手に入れたパーツを眺めていたところ、BBに謎のワッカが付属していることに気付きました。

150918-232829_CIMG2516 右下が「ワッカ」

このワッカ、正式名称は『TL-FC25』というようです。
BBの腕の直径が以前のものに比べて小さくなっており、このワッカを工具に取り付けて使用するのですね。

で、手持ちの工具に嵌めようとしたのですが…

150918-233419_CIMG2517 あれ?

嵌まりませんでした。嵌まる気配さえありません…。

というわけで、ネット上で実績のある工具を見つけて、それを購入。奮発してパークツール!

150919-232818_CIMG2524 150919-232900_CIMG2525 初パークツールかも

ちょっと固かったですが、ハイ、嵌まりました。
指先での取り外しは大変ですが、床などの『面』を使うと比較的簡単です


まずは古いコンポを全て外します。

150920-143623_CIMG2540 古いBB(SM-BB7900)を外す

このBBを外すため、さっそく先ほど取り付けたワッカ(TL-FC25)を取り外しました(笑)

150920-151118_CIMG2544 フォーク・ステム・ハンドル、そしてシートポストとシートが残りました

新旧のBBを比較しておきましょう。

150920-152348_CIMG2552 左『SM-BB7900』,右『SM-BBR60』

SM-BBR60の方が、腕の径が小さくなっています。ベアリング内側(クランクシャフト)の系は同じです。

あと、デュアルコントロールレバーも比較。

150920-153240_CIMG2554 上『ST-5700』,下『ST-6870』


では組み付けへ。

150920-152144_CIMG2546 150920-152222_CIMG2549 前後ブレーキ(BR-6700)

150920-152254_CIMG2550 各種フレーム厚に対応したナットが付属

150920-152812_CIMG2553 BB(SM-BBR60)

150920-162435_CIMG2560 ステム下ジャンクション(SM-JC40)

150920-162524_CIMG2561 デュアルコントロールレバー(ST-6870)

上の写真の状態だと、まだコネクタが挿さっていません。最初、反応が無くて焦っちゃいました。
付属の『棒』を使用して押し込むと「プチッ」とした感触があります。これでOK!

レバーの形状が5700とは若干異なっているため、人によっては取り付け位置が変わるかもしれません。位置決めを終えてからバーテープを巻きましょう。

150921-184520_CIMG2596 ブレーキレバーのリーチは狭いのが好み

このネジを締めるとブレーキレバー上部がせり出し、レバーの支点から下(握る部分)がハンドル側に近付きます。

150920-163219_CIMG2562 バッテリーマウント(SM-BMR2-L)

150920-164157_CIMG2564 BB下ジャンクション(SM-EW90-B)

150920-164138_CIMG2563 フロントディレイラー(FD-6870-F)

150922-170905_CIMG2615 BBに取り付ける片足スタンド!(再利用)

上で取り付けたBB(SM-BBR60)ですが、早速外しました…。理由は、どうしてもスタンドを使いたいから。
このスタンドはBBの腕を挟み込んで取り付けるのですが、SM-BBR60だと径が小さすぎて合いません。そこで、これまで使っていたSM-BB7900に戻しました。Duraだし…ってコトで。

150921-171120_CIMG2592 チェーン(CN-HG701)

チェーンの長さは、(リアディレイラーを経由させずに)前後の最大ギアに掛けた状態から+2リンクとしています。接続にはKMCのミッシングリンクを使用しました。シマノ11速とカンパ11速とで同じモノを使用するようです。

150922-170746_CIMG2612 リアディレイラー(RD-6870-SS)

…ということで、組み付けは終了。


続いて調整。

ブレーキの調整はこれまで通りです。シューの位置、ワイヤーの張り、片効きの調整…。

ディレイラーの調整もメカ的な部分はこれまで通りです…が、ハイ・ローストッパー、Bテンションを調整するに当たってシフト操作が行えるようになっている必要があります。そこで、まずはシフターを動かせるようにします。

シフター、2つのジャンクション、バッテリーマウント、フロントディレイラー、リアディレイラーに結線漏れがないことを確認したらバッテリーを挿します。

と、『E-TUBE PROJECT アプリケーション』をテキトーに操作していところ、こんな画面が…

Di2画面0「1つだけ」の文字

…というわけで、SM-PCE1とコンポ1つを接続して作業を進めました。行う内容は、接続したコンポのファームウェアアップデートと動作チェックです。

そしていよいよ!

バイクの種類を選択して、コンポ間の接続チェックに進みます。(最初からこちらの画面に進めば良かったのカナ?

Di2画面1 接続図とチェック状態が表示された

オォ!繋がっていますね!(この画面からもチェックやファームウェアアップデートは行えるみたいです)

ここでPCとの接続はおしまいです。

お待ちかね、リアディレイラーの調整に入れましょう。
ざっくり書くと、Bテンション→変速の調整→ロー・トップストッパーの順です。
変速の調整はDi2ならではの操作です。ジャンクションにあるボタンと、シフトスイッチにより行います。内側から5枚目のギアを使用するのみで調整は完了!なんて楽ちん!

最後にフロントディレイラーの調整です。Bテンション以外は同じで、変速の調整→ロー・トップストッパーの順になります。
リアのギア位置を変えて調整するため、リアディレイラーよりちょっとだけ複雑です。それでも機械式フロントディレイラーより簡単ですが。

気合を入れて挑んだものの、ディレイラーの調整はアッサリ終了してしまいました。

…と書き終えたところ、自転車仲間から「SM-PCE1で微調整が必要な場合もあるよ」との意見がありました。
自分のケースでは大丈夫だったのですが、完全にスパスパ変速させるためにSM-PCE1を使って微調整を行うケースもあるようです。フレーム⇔ディレイラー⇔チェーン⇔ギアを揃える必要があるわけですから、各所の個体差のようなものを吸収する必要があるのでしょう。
ということで、やはりSM-PCE1は身近に1台置いておいた方が良さそうですね。


さて、近所を一回り。全ギアの組み合わせを試しましょう。ブレーキの確認も忘れずに。ダンシングしても異音はありませんか?

ハイ、無事にDi2を組み付けられました!!!!!!やったーー!!!!

最後にフロントバッグとサドルバッグ(※)を戻して完了です。
※買いだめしてある(すぐ紫外線で劣化するので)ものに交換しました(^^;

150922-174534_CIMG2621 換装後

おっと、ベル・ライト・サイコン・スマホも忘れずに。

150922-170950_CIMG2617 ハンドル周り

見るからに重い…(笑)
あ、夜間走行を見込んでいるときは、もっと強力なライトに変更します。場合によっては多灯で。


最後に。

要した時間ですが…3日間です。え?そんなに!?(笑)
すべて午後からの活動だったのと、3日目はバーテープを巻いただけですけどね。実働時間だとおよそ8時間ぐらいでしょうか。
かなりノンビリやってたので、テキパキやれば5時間弱でイケるかもしれません。プロはどのくらいなんだろう?2〜3時間とか?

組み終わった翌日、50km程走ってブレーキシューを微調整しました。
あんなに簡単な調整だったのに、変速がスパスパ決まるのが心地よいです。ただ、シフト操作にはちょっと違和感が残ります。これは慣れの問題ですね。

フロントディレイラーのモーター音はしっかり聞こえます。特にアウターに入れるときの音は大きく「Di2使ってるぜ!」って気にさせてくれます。
リアディレイラーのモーター音は、フロントに比べてずっと静かなため気にはなりません。

以上、報告を終わります。